『小説、トランス脂肪酸』補足
前回の投稿で、皆さんから「ブックマーク」や「いいね」そして「コメント」も頂きました事、まずは心より御礼申し上げます。
その中で、次のようなコメントを頂きました。
「こんなのを真に受けて感心する前に高校の化学をちゃんと勉強しましょう。二重結合炭素に単結合で水素二つと炭素が結合してたらオクテット則満たさない。他にもおかしい記述ばかり。いわゆるトンデモ。」
誤解を招くような表現をしてしまい、誠に申し訳ない事から、以下開発経緯などを含めて、捕捉させて頂きます。
まずこの技術は、
共振を食用油に与えることで、油の廃油化を「遅らせる」もしくは「防ぐ」技術として出発致しました。
すでにこの技術は全国の業務用フライヤーで使われており、
1日5000食を揚げる大型フライヤーでは、さし油だけで長い期間酸価2以下をキープする技術として、高い評価を頂いております。
(油費用の削減率平均50%)
その中で、油のトランス脂肪酸を調べたところ、
トランス脂肪酸、特に水素添加によって生じたトランス脂肪酸(本小説では「人工トンス脂肪酸」と呼んでいます。)
を表す数値が0.05未満つまり検出限界以下であったことから、
この技術は新たな局面を迎え、トランス脂肪酸への研究が始まり、
その後、化学者・技術者・弁理士・弁護士のご助力を頂き、
先般国際特許出願をするに至ったものであります。
ご案内の様に、不飽和脂肪酸の油に水素を添加すると、油が固まる現象が発見されてから200年程が過ぎようとしていますが、
今だ、その原理は明らかになっていません。
水素添加による油の固形化現象は、短時間で油が固まると言う特徴があります。
一方、人工トランス脂肪酸を含む油に共振を与えた場合には、30分でトランス構造からシス構造に戻ることを、当方の具体的な試験によって確認しています。
つまり、短い時間で人工トランス脂肪酸がつくられ、そして短い時間で元のシス構造に戻ると言う事です。
「なぜこのような短い時間で、このようなことが起きるのだろう」と考えたのですが、それが第一話の夢の中の光景です。
ご指摘の様に
添加された水素は、炭素に対して結合できないのでありまして、
他の可能性として、二重結合を構成している炭素の周囲のマイナスの電子を介して、
その炭素とプラスの水素とが静電気の様な力で付着しているのではないか、と考えた次第です。
これは化学構造内部の結合ではなく、外部に付着ているだけなので、
短い時間で人工トランス脂肪酸の形成が可能であり、
そして外部水素が外れるだけなのでシス構造への戻りも早い、と考えたのであります。
なお、この付着現象を説明できる科学的根拠は無いとの事であり、未だ仮説の域を出ていないことは承知しています。
しかし、水素と炭素の付着云々はこれからのこととして、
世界の大問題である体内酵素で分解できない人工トランス脂肪酸を、共振作用が安全なシス構造に戻せることは明らかであることから、
今般本技術の公開に踏み切った次第です。
ご専門の各位には、是非この問題に興味を持っていただき、より深めて戴きたく、お願い申し上げるもので御座います。
鍋屋のおやじ