『小説、トランス脂肪酸』その2

鍋屋のおやじは、元々化学なんかは知らないハズだ。

それがそれなりの話をする。

聞けば、40歳ぐらいから必要に迫られて、中学の化学の本買ってきて、一から読み直したそうだ。

そしたら、いろいろ気が付いたことがあったらしい。

 

この辺の話はまた後にして、今日は前回の続きの「トランス脂肪酸」と「アクリルアミド、それから「AGE・終末糖化産物について話しをしてもらおう。

 

 

アクリルアミドと人工トランス脂肪酸

f:id:yoshikawayuragino:20170909121201g:plain

アクリルアミドと云う物質は、農水省「おそらく発がん性の強い物質」と言うぐらい、これはと考えてイイ様なものだ。

これがポテトを料理する際に出来てしまうのだから、世界中がとても困ったという事。

f:id:yoshikawayuragino:20170909000703g:plain

ホテトチップが発がん性物質を含むとなると、我々も困るし、メーカーはもっと困る。

でも大丈夫、アクリルアミドは、人工トランス脂肪酸を含まない油で揚げれば、激減することを鍋屋は掴んだ。

 

次を見てください。

f:id:yoshikawayuragino:20170911182127g:plain

 

f:id:yoshikawayuragino:20170911182143g:plain

 

                                      

とんでもない結果が出てしまった。

 

アクリルアミド 0.0760mg/kgは、

 

これはオンライン上では世界最小の測定値となった。

 

この事で、人工トランス脂肪酸が減れば、AGEのアクリルアミドも減る、と言うことが明確になったわけだね。

 

ここで一言申し上げておくけど、この技術はすでに「日本の大手塗布剤メーカー」に持ち込んであります。この会社は、食品メーカーの工場のお菓子の型等に塗布剤を塗る会社で、当方のバターナイフも、ここで塗布をお願いしています。

f:id:yoshikawayuragino:20170909000855g:plain

いずれこの話が広がれば、世界中から塗布の依頼がこの企業に来るでしょう。

実に楽しみな事です。

 

 

さあ、少し話を進めましょう。

ここでもう一度「クロス二重結合の部分」がどんなものかを確認しておこう

 

これは、クロス二重結合の油、つまり人工トランス脂肪酸のイメージ図です。

f:id:yoshikawayuragino:20170909000919g:plain


それが分解すると

f:id:yoshikawayuragino:20170909000938g:plain

クロス二重結合の部分」だけが分解しないで残る。

 

この分解できない「クロス二重結合の部分」は、

家庭でも簡単に目で見ることができます。

それは台所の換気扇に付く「ギトギト・ガチガチの油」あれね。

 

次の写真は、人工トランス脂肪酸使用していない家庭の換気扇の写真です。

この油は、キッチンペーパーで簡単に拭き取れてしまいます。

 

f:id:yoshikawayuragino:20170909000955j:plain

普通、換気扇の汚れが紙で拭き取れる事など絶対にない事で、

人工トランス脂肪酸クロス二重結合」がいかに固くて分解しにくい厄介な物なのかは、皆さんは体感されていると思います。

 

だから、ご家庭の換気扇の汚れが簡単に拭き取れない場合は、「人工トランス脂肪酸クロス二重結合の部分」を無意識に体に入れ込んでいることになります。

 

さあ大変だ。この油が体に入るとどうなると思いますか?

 

 

 

 

終末糖化産物・AGEと人工トランス脂肪酸

 

いよいよ、シワの話になります。

 

今から話す話は、

皆さんがこれからシワクチャになって行くのか

それともピカピカで年を重ねるのかの大切な部分だから、

 

よく聞いてね。

 

f:id:yoshikawayuragino:20170909122023g:plainf:id:yoshikawayuragino:20170909122034g:plain

さて、人工トランス脂肪酸が減れば、アクリルアミドも減る。このアクリルアミドと云う奴は、最強・最悪のAGEと云われる「AGEの一つ」なんだが、

 

前に話した「分解できない部分」ね、

f:id:yoshikawayuragino:20170909001058g:plain

これがいろいろ物質に取り込まれると、分解しないものだから、組織の代謝が遅れる

遅れるだけならいいが、換気扇のギトギト、あれはどう見てもいつまでもあのままだね。

 

換気扇のギトギト油でも、120度ぐらいの熱があるといろいろな物質に結合してしまう可能性が高くなります。

おこげが付く反応を「メイラード反応」と云うのだが、

この反応で換気扇のギトギトの成分が食品と一体となって体に入り込まれることになるわけで、実に恐ろしい現象が繰り広げられていることになる。

 

この恐ろしい物質を「AGE・終末糖化産物」と呼ぶのであれば、

AGEが組織に入り込まれると、次のようになると言われています

 

f:id:yoshikawayuragino:20170909001122g:plain

 

そしてこれが、元になり「シワ」となって行きます。

 

f:id:yoshikawayuragino:20170909001144g:plain

               

AGEと云われるものが真皮の層に入り込むと、

代謝がスムースでない部分か出来てしまう。

そうなると代謝がスムースな部分との間に差が生じ、

この真皮の変化が、上部の表皮に現れるのが「シワ」と云われています。

 

 

[ご参考]

終末糖化産物・AGEはアメリカでは研究が盛んだが、

日本ではまだほとんど進んでいない。

昨年、AGEの測定を依頼しようと日本中を探したが、

AGEを測定する機関はどこにもなく、

その測定方法も日本では決められていなかった。

 

ただ、ある研究所から戴いたアメリカの資料に、

AGEの最も高い食品の一つバターがあった。

 

バターは自然由来のトランス脂肪酸であり、

体内酵素で分解するのでAGEにはならないハズだが・・

「ありゃ、だめだこりゃ」 

鍋屋のおやじは、頭を抱えてしまった。

 

f:id:yoshikawayuragino:20170911180956j:plain

 

 

やはり、基本的なことがしっかりしていないと、なんだかよく分からないことになってしまうことが、今回良く分かりました。

まず、トランス脂肪酸が「自然由来のトランス脂肪酸」と「人工トランス脂肪酸」に分類されるところから始めるべきと思いました。

これで、人工トランス脂肪酸とAGE・終末糖化産物の話を終わります。 

 

 

さて、次回は「いくつになっても水を弾く肌になる方法」をお話しします。

女性の方、必見です。

 

 

小説を書いているつもりが、小説を超えた話になって来てしまった。

でもまあ、このまま進みましょう。

 

 

✻人工トランス脂肪酸の分子構造の話などは、その1をご覧ください。

yoshikawayuragino.hatenablog.com

 

続く